敗者のゲームも読み終える
Winning the Losers Game
敗者のゲームに勝つこと
かっこいいタイトルだ
この本はすごくいい!
わかりやすくて買った価値が大いにありました
運用は「敗者のゲーム」になった
機関投資家の大部分が市場平均より高い成果を上げられる
という前提はもう正しくない
なぜなら機関投資家そのものが市場なのだから
機関投資家全体としては自分ん自身に打ち勝つことはできないのだ
機関投資家は取引所取引の95%を占める
簡潔にいうとアクティブな個人投資家は市場平均に勝つことができないため市場平均に負けるという記載がされている
資産運用を勝者のゲームから敗者のゲームに変えたものは何なのか
「勝者のゲーム」と「敗者のゲーム」の決定的な違いとはなんなのか
ここで記載されていることが非常にわかりやすい
- 勝者のゲーム
- 敗者のゲーム
どちらのゲームでもプレイヤーは同じ道具、服装、ルール、特典計算方法
そして同じ作法と習慣にならうがこの二つは全く異質のゲームである
プロは得点を勝ち取るのに対し、アマチュアはミスによって得点を失う
エキスパートたちのテニスでは、最終結果は勝者の行動によって決まる
プロのテニスゲーム
プロのテニスプレイヤーは長いラリーの末、強力で正確なショットを放ち的の手の届かない場所へ打ち込んで勝利を掴む
こうした一流のプレイヤーは滅多にミスを犯さない
アマチュアのテニスゲーム
アマチュアのテニスはこれとは全く異なる。
素晴らしいショットとか、エキサイティングな長いラリーといったものはなかなか見られない
ボールはしばしばネットにかかり、ラインの外に出る
ダブルフォルトも珍しくない
アマチュアプレイヤーは敵をやっつけることなど滅多にできず
いつも墓穴を掘って終わる
得点のほとんどは相手のミスによるものだ
視界に勝つのは、相手の失点が多いからだ
二つのゲームは基本的に正反対なのである
プロのテニスは勝つために行ったプレーで結果が決まる「勝者のゲーム」
それに対してアマチュアのテニスは敗者がミスを重ねることによって決まる「敗者のゲーム」なのである。
一例だが戦争は究極の敗者のゲームである
なぜなら相手のミスの数でゲームが決まるからである
最後に・・・
「勝者のゲーム」は絶対的な勝利に惹かれるプレイヤーを集めすぎるために
勝者のゲームから敗者のゲームへと変わる
市場より高い成果を上げようと懸命に努力する機関投資家が多数現れ
市場を支配するようになってきた
この変化が全ての原因である。
この本を読んでみた感想
記載内容が本当に面白い一冊でした。
まず敗者のゲームになった理由
テニスで例えられていますが、すごくわかりやすく
なぜ投資が勝者のゲームから敗者のゲームになったのか
それとどの本にも記載さていることではありますが
なぜアクティブファンドはインデックスファンドに負けてしまうのかがことごまかに記載されております。
ウォール街のランダムウォーカーとは異なって過去の運用実績などを背景に説明しているわけではありませんが、この本一冊でも十分に投資について知れる
そしてこの本には10年以上の運用期間があるのであれば債券に投資してはならない理由なども詳しく書かれております。
私のポートフォリオはまだないのですが、私は人生の25年計画があります。
この計画は25年運用を基本としているので、私には債券は必要ないのかな?
と少し考えされられる一冊でした。
もちろん他の図書には債券は必要であり、全てにおいて分散投資を行っていた方がリスクをあらゆる面から下げることができると記載されているので
少し迷っております。
債券をポートフォリオに含むとリターンが確実に下がるのですが、
国内株式、外国株式、新興国株式の3つだけに投資してもいいのか。。。
インデックスファンドである以上、最低限の分散投資は行えているはずですが少し迷い始めています。
近日中に積立NISAの口座が開設されると思うので
これからは真剣にポートフォリオを考えなくてはなりません。
皆さんも様々本を読んでみて自分はどうするのか
一冊に判断をすべてゆだねるのではなく!
いろんな本を読んで判断をしてみてはいかがでしょうか